常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

watershed

The Japan Times(2011/05/01付け)にゴールデンウィークに旅行会社を通し、旅行ではなく被災地へボランティアに行く人々が増えていると報じられています。気になった表現を取り上げます。

The 1995 Kobe earthquake was a watershed moment for volunteerism in Japan, said Charles McJilton, founder the Second Harvest Japan national food bank.

今回取り上げる表現はwatershedです。『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)によると「分水嶺,(河川の)領域,分岐点」とあり,LDOCEにはan event or time when important changes happen in history or in your lifeとありました。したがって,「転換点」と訳すと据わりがよくなるのではないでしょうか。またwatershedにはthe ( 9 o’clock) watershedで「≪英≫(子供の)お休み時間」とありました(『ジーニアス英和辞典』同上)。このような意味になった背景には,通例夜9時以降はテレビで子供にふさわしくない番組が放映されることがあるためだそうです。電波の流れの分岐点を表しているのでしょうね。私も自分ができることをまた改めて考えてみたいなと思いました。(ゼミ生yori-money)