常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

skirmish

昨年1ヶ月程滞在したイギリス南西部のブリストルで暴動が起こったようです。Yahoo!News(4/30/11付け)は以下のように伝えています。

The charges come after disturbances broke out early on Friday morning, just six days after a riot in the same area of Bristol.
A further 13 men and two women remain in police custody, while 12 men have been released on police bail pending further inquiries, police said.
The incident saw running skirmishes spill out from the Stokes Croft area towards the Cabot Circus shopping centre.

http://uk.news.yahoo.com/21/20110430/tuk-two-in-court-over-city-centre-riot-6323e80.html

注目したいのは,skirmishです。文脈から判断すると,争いにまつわる単語のようです。辞書には「(戦争での無計画な)小競り合い,小戦闘,小論争」とありました。(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)文中のskirmishは,「小戦闘」がふさわしいのではないかと思います。
「戦闘」と聞くと,他にはbattleやfightを挙げることができると思います。この2つを辞書で調べてみました。battleは「(大規模な)(局地)戦争《warの部分をなす》,(二者間の)戦闘」とあり,fightは「(…に対する)戦い,戦闘,闘争」とありました(『ジーニアス英和辞典』同上)。

以上のことを踏まえてskirmish,fight,battleの違いを考えると,この3者の違いは規模にあると言うことができます。一番大きいものはbattleです。これは,上記の通り「戦争」の意味合いを持ちます。以下が例文です。a monument to soldiers killed in battle 戦争で死んだ兵隊の記念碑。次はfightです。a fight against the enemy 敵との戦い
最後がskirmishとなります。
一口に日本語で「戦闘」と覚えていても調べてみれば違いがあるのですね。

the Cabot Circusは何度も足を運んだ思い出の場所です。このような事件が起こってしまい残念です。(ゼミ生 Temple)