常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pompの出る幕

昨日付けのInternational Herald Tribuneの一面はウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式についての記事で埋め尽くされていました。その見出しの中にあるpompという単語は,イギリスの王室関係の記事では良く使われると田邉先生に教えていただきました。では,なぜpompは王室と共起するのでしょうか。

pompは「荘厳,華麗,華やかさ」や「高慢な振る舞い」,「華麗な行列」という意味があります(『ジーニアス大英和辞典』大修館書店)さらにLDOCEを見てみると,pompはformalな単語でall the impressive clothes, decorations, music etc that are traditional for an important official or public ceremonyと定義付けられていて,The queen’s birthday was cerebrated with great pomp and ceremonyという例文が挙げられていました。一方同じ意味でmagnificentが考えられますが,これはvery good or beautiful, and very impressiveとありました(同上)。
さらにpompの語源を見てみると,初14cのpompe「厳粛な行進」というギリシャ語です。これが時を経て,「見せ物」という意味に変化しました。確かに今回の結婚式といい,何かと王室関係の行事では厳かに行進をします。
以上の2点からpompは王室と相性の良い単語だと分かります。(persimmon柿生)