常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

happy

昨日の3限目は田邉先生の「応用言語学」の授業に参加させていただきました。応用言語学の授業では英語指導や学習のための基本的な考え方を見につけることを目的とし,受講者参加型の授業を予定されています。今日の授業でも1つ,簡単な英文を例に指導法についてお話していただきました。以下がその例文です。
He is happy.(彼は幸せです。)
今回のポイントはhappyの意味の捉え方です。happyと聞くと「幸福な」という意味を想像しがちですが,田邉先生は「幸福な」よりも「…に満足して」という意味で捉える方が,コミュニケーションを意識した指導を展開することができると仰っていました。その例として,Are you happy(with me)?という疑問文があります。これは授業などで先生が生徒などに対して,「あなたは(私の授業,説明などに)満足ですか?」→「あなたは私の言っていることが分かりますか?」と尋ねる時に使われます。もしhappyを「幸福な,幸せな」という意味合いだけで覚えていると,この疑問文の意味はすぐにピタッとはまらないかもしれませんね。今の時代,英語の授業は文法用語だけではなく,もっとコミュニケーションを意識した指導が求められています。文法項目だけの説明や1単語1意味(特に堅い意味など)で指導するのではなく,生徒達にとって分かりやすい例文や解説を織り交ぜていけるよう,今後も少しずつ知識を深めていきたいと思います。(gacha)