常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

brazen

保護監視下であった人気女優リンジー・ローハンが今回は宝石店からネックレスを盗んだとして,120日間の禁固と群死体保管所などでの社会奉仕を言い渡されました。この様子を伝えているyahoo OMG(2011/04/23付け)から気になった表現を取り上げます。
"There is a lot of hoopla surrounding Ms. Lohan, but at the end of the day relatively speaking, this is not particularly serious as grand thefts go," Lohan's lawyer Shawn Holley said. "This is a necklace...that was returned 10 days later."But judge Sautner did not buy the defense argument. "I see the intent here and I see the level of brazenness with 'let me see what I can get away with,'" Sautner said.
http://omg.yahoo.com/news/lindsay-lohan-back-in-jail-after-rollercoaster-day/61266
今回取り上げる表現はbrazenです。辞書『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)によると「真鍮の;〈調べなどが〉不快な金属音の,鉄面皮の,恥知らずの」とありました。「恥知らずの」と聞くと,shamelessを思い浮べたのですが,ここではリンジーが宝石店からネックレス(貴金属)を奪ったことを強調するため「不快な金属音」という意味を持つbrazenが使われたのではないでしょうか。さらに『ジーニアス大英和辞典』(大修館書店)によると,brazenはshamelessより強意的とありました。ここから裁判官Sautnerのローハンに対する嫌悪感が伝わってきます。
色々とお騒がせなリンジー・ローハンですが、私は個人的に好きな女優なのでまたスクリ−ンに出てくれることを心待ちにしています。(ゼミ生yori-money)