常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

owe O a debt

Lbow-Shoulderです。
今回はDY(3/3/11付け)の記事から英語表現を拾っていきます。現役時代,読売ジャイアンツ中日ドラゴンズで活躍し,その後は中日ドラゴンズの監督も務められた与那嶺要さんが米ハワイ州ホノルル市内で逝去されました。アメリカ仕込みのプレースタイルを日本に導入した彼に対して様々な人がコメントを寄せてられています。その中でもジャイアンツで選手,監督としてご活躍された,長嶋茂雄終身名誉監督の言葉を今回は抜粋します。
“His aggressive play left me in shock,” lifetime honorary Giants manager Shigeo Nagashima said. “He slid hard without any fear of colliding with fielders. We owe him a debt for teaching us that battle technique was a part of the game.”
今回扱う表現はowe O a debtです。oweは「<銀行など>から金を借りている」,debtは「借金」という意味で使われると習った覚えがあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。この記事の内容に合う意味を再度辞書で探してみると,owe O a debt of grattitudeで「Oには恩義がある」とありました(『ジーニアス英和辞典』同上)。長嶋さんのお言葉を借りると,「自分も(与那嶺さんが導入したアメリカ野球に)大きな影響を受けた」となります。LDOCEではdebtについて以下のように説明しています。
debt: the fact of being grateful to someone who has helped you: I owe a debt of gratitude to my tutors
この説明書きからも,長嶋さんをはじめ多くの人が与那嶺さんに感謝していることが伝わります。与那嶺さんのご冥福をお祈り申し上げます。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)