常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

give oneself a pat on the shoulder

明日,2月27日(日)東京マラソン2011が開催されます。ランニングをしながら,東京の名所を周れるとあって,市民ランナーにとっては,まさに一石二鳥(?)で魅力的なレースとなっています(僕も一度は出てみたい…)。本日はAsahi.com(2/26/11付)の記事“Tokyo Marathon a narcissist's delight”から英語表現を拾っていきます。(以下記事より抜粋)
"You can't attract many people for reasons like, 'marathon is healthy or good for losing weight.' I think we succeeded because we reached out to the inherent narcissism in people," Hayano said. "I want to give myself a pat on the shoulder," 1996 Atlanta Olympics bronze-medalist Yuko Arimori said after she won the second Olympic medal of her career.
http://www.asahi.com/english/TKY201102250348.html
今回注目する表現はgive myself a pat on the shoulderです。後に続く英文を見れば,陸上やマラソンに詳しくない方でも知っている,有名な言葉が思い浮かびます。辞書で意味を確認してみるとa pat on the backで「ほめ言葉,激励」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。記事のshoulderはbackと同意と考えると,今回の表現は「自分自身にほめ言葉を与える」という意味になります。この表現からは,肩をたたいて,人をねぎらっている情景が目に浮かびます。UG先生が本年度1年間にわたってかかれていた大修館『英語教育』のエッセイのタイトルもそういう思いから名づけられたものでしたね。(ゼミ生 gacha)