常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

I’m no great shakes

今回は『ハリーポッターと炎のゴブレット』英語表現を拾います。
ハリーはクディッチというスポーツがとても大好きです。このスポーツは魔法界のスポーツなのですが(ここではどんなスポーツなのかという説明は省きます),色々なスポーツと同じようにクディッチにも世界大会があります。それがクディッチ・ワールドカップ。作品中では,決勝戦アイルランドブルガリアというカードです。試合会場には両国の首相が来たのですが,そこでひょんなことからハリーはブルガリアの大統領と会うことに。しかし,大統領は英語が話せません。それを受けてハリーが一言,
I’m no great shakes at language,…’
ここで注目するのがI’m no great shakesという表現です。shakeには名詞で「握手」や「震え」という意味はありますが,今回の文脈にはどのような意味がしっくり来るのでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)を眺めてみると,be no great shakesは口語で「(人・物が)(・・・としては)あまりよくない」という意味になるとありました。ここでハリーは「僕はあまり外国語得意じゃないんだけど・・・」のように言っていたのですね。
簡単な単語かつ,よく使われそうな表現ですが,英語学習者の私たちにはなかなか思いつきそうもない表現でした。(ゼミ生 persimmon柿生)