常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

give me a break

本日のJT(02/09/11付け)のスポーツ欄にあったShut sumo down for the rest of 2011, put its future in private handsという記事から英語の表現を探っていきます。
I could only laugh when the match-fixing story broke and the first thing done was to form a panel to study the matter.
Give me a break.
How many times have we seen this same tactic taken?
It’s just a ruse to deflect attention from true reform.
今回取り上げる表現はgive me a breakです。breakには「小休止,休憩」という以外にも「《略式》[通例a 〜](成功の)機会,好機《◆chanceよりも「特別な機会」というニュアンスが強い》」という意味があります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。同辞書の用例にもgive me a breakで「チャンスをくれ」と記載されていました。しかし,この表現にはこれ以外に「《米略式》いい加減にしてよ,ちょっと待ってよ,冗談じゃない」という意味があります(同上)。『スーパーアンカー英和辞典』(第4版,学研教育出版)にもこの表現は「いらつくことを言うのはよしてくれ」という意味で使われるという記述がありました。
今回の八百長の事件のみならず相撲協会が取った対処方法や協会の在り方についても記者は強い語気で不服を唱えていることが記事から読み取れます。春場所を中止した相撲協会は今後どのような対応をとるのでしょうか。(ゼミ生 camel)