常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Dr. Tim Murphey連続講演の感想(persimmon柿生編)

昨日(02/02/11),文京学院大学本郷キャンパスで行われたDr. Tim Murpheyの講演に行ってきました。今回は田邉先生が「面白いから絶対行くように」と太鼓判を押していらっしゃったので,期待に胸を膨らませ会場まで足を運んだ次第です。
今回の講演のテーマはCreating Languaging Agensingでした。Murphey教授は神田外国語大学にお勤めで,動機づけでとても有名な方で,その分野でPh.D.を取得されています。
講演は2部に分かれており,前半は講義形式,後半はinteractionを交えた講義でした。
まず,1部の講義はActivitiesという名のWarming upから始まりました。そこではSplit Story Candidといって物語の結末を言わないで物語を聞かせる活動や,Speed DictationといってMurphy教授が早口で話されたsentenceを書きとるなどのActivitiesを行いました。ちなみにここで書きとったsentenceは事あるごとに復唱しました。そして講義は本題に移っていき,理論や教授の経験談,そしてビデオを交えて「生徒を英語へmotivateする方法」,「好奇心を持たせることの大切さ」,「失敗することの重要性」をまなぶことが出来ました。
続いて2部の講義はParticipation Precedes Learningを行いました。ここではまず,前半でも行ったSpeed Dictationを2つ行い,その後にInteractive Activitiesの重要性をクイズ形式で説いておられました。例えばreadのみの活動における学生の記憶保率は〜%か,ではhear, see, combinations, say, doの場合はどうなのか,のような具合です。そしてここで仰っていたのは「共学の大切さ」です。生徒が互いに先生役をしながら,学び合えばそこに自然とinteractionが起こり,学習効果をアップするのです。
講演全体を通しての感想は,「学習者主体が大切である」ということです。そして教師は学習者を自立させるための促進者(facilitator)でなければならないという主張が,Murphy教授のお話の裏側から感じ取ることが出来ました。教師を目指す私にとって,動機づけの重要性,そしてそれは生徒がいつか一人で大きく羽ばたいていくための道を示すものだということなのだと,再認識しました。
最後ではありますが,冒頭で書きました通り,今回の素晴らしい講演を聞けたのも田邉先生がご紹介くださったからです。この場を借りてお礼を申し上げます。(ゼミ生 persimmon柿生)