常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

evergreen (adj.)

本日のDY(01/26/11付け)のスポーツ欄にあったPainstaking victoryという記事から英語の表現を拾って行きます。テニスの全豪オープンは25日で第9日目を迎えました。女子シングルス準々決勝で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ選手が第6シードのフランチェスカ・スキアボーネに逆転勝ちし、初のベスト4に進みました。
The blonde 20-year-old, who at one point needed medical attention on her left thigh, will play China’s Li Na for a place in the final, and will be glad to have finished strongly after appearing listless and lead-footed for half of the match.
Wozniachi managed only a single winner in the first set, while evergreen hustler Schiavone had a swipe at everything, determined to wrap proceedings up quickly after being involved in a 4-hour 44-minute war of attrition against Kuznetsova, a women’s grand slam record.
今回取り上げる表現はevergreenです。通常名詞で「常緑樹;[〜s]常緑樹の枝」などと訳されるこの単語ですが,形容詞になると「(比較なし)[通例限定]常緑の;いつまでも新鮮な;〈スポーツ選手・アーティストなどが〉衰えを知らない,常に人気のある」という意味があるようです(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。英英辞書にも“always popular and never becoming unfashionable”と定義されていました(LONGMAN Advanced American Dictionary)。一年中葉が枯れることない木を比ゆ的に人間の活力に例えていることがわかります。
今年で31歳を迎えつつも現役プロテニスプレイヤーとして活躍し続けるウォズニアッキ選手。去年は全仏オープンで優勝もしています。英語でgreenは若さの象徴でもあります。衰えを全く感じさせない彼女にevergreenはぴったりの言葉ではないかと思いました。(ゼミ生 camel)