常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

shower

本日のDY(01/20/11付け)の4面から英語の落ち穂を拾います。オバマ米国大統領は就任一年目の間に外交を通じて沢山の国から贈り物をもらったそうです。
Obamas showered with diplomatic gifts
今回は基本単語で親しみのあるshowerという単語に焦点をあててみました。showerには「シャワー浴びる」という以外にも「(shower A with B/ shower B on [upon] B)A(人)にB(贈り物・非難など)を雨のように与える」という意味があります(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。主語がObamaに“s”が付いて複数形になっているので,ここではオバマ大統領だけでなくファーストレディーであるミッシェル夫人や2人の間の子どもも諸外国より贈り物をもらっていることがわかります。
ちなみにこのshowerの名詞形で「《米》(近く花嫁・母親になる人などのための)お祝い品贈呈パーティー(贈り物は通例安価で実用的なもの;参加者は通例女性)」という意味を見つけました(同上)。また同辞書には「花嫁になる人のためのものをbridal shower, 母親になる人のためのものをbaby showerと呼ぶ」という解説も加えられています。自分がアメリカに滞在していたころ,ホストの親戚が子どもを産んだのでbaby showerのために一緒にスーパーで食器を買いに行ったのを覚えています。日本でいう出産祝いのようなものでしょうか。場合によって異なると思いますが,子どもを生んだ女性はbaby showerで自分が欲しいものを紙のリストに書いて回りに配っていました。確かにその方がプレゼントをあげる方も楽ですよね。日本にある半返しのような習慣もないですし,日米のちょっとした文化の違いを垣間見た瞬間でした。(ゼミ生 camel)