常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

meet up with

新年を迎え,お年玉をもらった小学生や中学生。本人らは意気揚々と買い物に出かけていくかもしれませんが,その使い道は親御さんの気になるところです。特に,記事にあるように,原宿は押し売り(hard sell)が度々行われることでも知られています。そこで子どもを守る新たなサービスが話題を呼んでいます。The Mainichi Daily NewsにあったNew service offers adult guardians to protect and give advice to kids going to Harajukuという記事から英語表現を拾います。
Morita met up with the two girls at JR Harajuku Station, after which the three browsed around the nearby Takeshita shopping street, which can seem as crowded as one of Tokyo's packed trains. While the girls looked at boots, Morita gave them professional fashion advice on which boots were most fashionable for them.
子どもたちはstylistと駅で待ち合わせ,買い物に繰り出します。さて,この「待ち合わせ」ですが,本文ではmeet up withが使われていました。meetとmeet withの違いについては以前ブログでもShoheiくんが扱ってくれましたが,これに副詞upが付くとどのようなニュアンスになるのでしょうか。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100919/1284887005

辞書で調べてみるとmeet upで「(いっしょに何かをするために, 時場所を決めて)(人と)会う」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。meet with が「《主に米》〈人〉と約束して会談する,公式[正式]に会う《 いろいろ準備を整えて「会う,会談する」の意》」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)ですから,meet up withには「会ってから一緒に何かをする」という意味合いが含まれているのではないでしょうか。そう考えると,会ってから買い物に行くという場合の「待ち合わせ」にはぴったりな表現です。(院生 小山本)