常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

knock(hit) O for six

ASAHI WEEKLY(2010/12/19付)10面より英語表現を拾いたいと思います。記事には映画Looking for Ericの一場面の会話が載せられていました。以下は会話文の一部です。
Eric:(to the poster)Who loves you,Eric? Take care of you? You know what knocked me for six?And I didn't see this morning. Have you ever done you're ashamed of?
今回注目したのはknocked me for sixという表現です。早速sixを辞書で引いてみると,knock(hit) O for sixで「(相手)を完全にやっつける」という意味があることがわかりました。(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)
この表現はスポーツのクリケットに由来します。クリケットでは,投手が投げた球をノーバウンドでフィールドの外まで打った場合,最高打点の6点が入ります。このことから,「完全に打ち負かす(圧倒する,ショックを受ける)」という意味になったとされています。(ゼミ生 カメ女)