常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

a nip and a tuck

先日のDY(12/27/10付け)12面にあったUgly side to China’s plastic surgery boomという記事から英語の落ち穂を拾います。
Wang Baobao got her first taste of plastic surgery when she was 16.
A nip and a tuck led to another nip and another tuck, another after that, and another, and another. There were the follow-up surgeries, and the repairs for the procedures that were botched the first time, and the second time, and the third time.
今回取り上げる表現はa nip and a tuckです。nip and tuckは副詞,形容詞で「負けず劣らず(で),互角で[の]」といった意味がありますが,名詞だと口語的に「美容整形手術」という意味があります(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。tuckには「(しわ取り・脂肪取りなどの)整形手術」という記述がありました(『スーパーアンカー英和辞典』同上)美容整形手術=cosmetic surgeryという式図が脳内でできあがっていますが,意外な単語で言い換えることができるのだとわかりました。
中国ではWang Baobaoさんのように認可されていない病院などでリスクの高い整形手術を繰り返す20代の女性が跡を絶ちません。人気急上昇中だった24歳の中国人歌手であるWang Beiさんもその1人で,フェイスリフトの手術の最中に失敗し, 先月命を落としてしまいました。整形手術が必ずしも「美」を約束するわけではないようです。(ゼミ生 camel)