常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ardent

今年大ブレークしたAKB48が「オリコン年間ランキング2010」シングル部門で,トップ10に4作ものシングルを送りこみました。大ヒット曲「ヘビーローテーション」「beginner」を筆頭にAKB48の人気はまだまだ登りそうです。これに関する記事The Japan times Online(2010/12/21付け)のAKB48,Arashi tops in pop singlesから気になった表現を取り上げます。
Music analyst Takashi Usui attributed the brisk sales of idol group songs to ardent fan support.
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20101221a2.html
今回取り上げる表現はardentです。辞書『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,「(人が)熱烈な,熱心な,献身的な;(感情が)激しい,熱烈な崇拝者[支持者]」とありました。ardent fanで「熱烈なファン」となるのですね。
では「熱烈な」と聞くと,私はすぐにenthusiasticを思い浮かべたのですが,両者のどこに違いがあるのでしょうか。LDOCEによると,ardentはshowing strong positive feelings about an activity and determination to succeed at it.とあり,enthusiasticはfeeling or showing a lot of interest and excitement about somethingとありました。このことからardentには何かを成し遂げるための強い感情というニュアンスが含まれていますね。記事の内容にもありましたが,AKB48はCDに握手会の券などを同封し,一人のファンが何枚も同じCDを購入するケースが多いみたいです。握手会への参加を強く希望し,またCDを買うことで願いがかなっているファンを指すにはardentの方が合っていますね。
今年も暮に近づき,紅白歌合戦などの歌番組が話題になっていますが,AKB48も嵐もテレビをつけるとすぐにみることができるくらい人気ですね。(ゼミ生 yori-money)