常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hell-bent

別府温泉で有名な大分県別府市の町おこしについての記事,The Japan Times Online(2010/12/15付け)の見出しから気になった表現を取り上げます。
Communities hell-bent on tapping their spa resources for revival
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20101215f2.html
今回取り上げる表現はhell-bentです。辞書『オーレックス英和辞典』(旺文社)によるとhell-bentは「何としてでも〈…する〉決心で」とありました。またLDOCEにはvery determined to do something, especially something that other people do not approve ofと定義されています。ではなぜhell-bentで「何としてでも〈…する〉決心で」となるのでしょうか。bentを辞書『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)で調べてみると,「好み・傾向,耐えうる能力,橋脚」とありました。ここでは「耐えうる能力」にhellがつくことで,もっと「耐えうる能力」が強調され「何としてでも〈…する〉決心で」となっているのではないでしょうか。
また,後ろに続くon tapは「(すでにある資源など)を利用する」「(考え・経験など)を利用する」という意味があります(『ジーニアス英和辞典』第4版, 大修館書店)。
ちなみに,この記事では別府の有名な「地獄蒸し料理」にhellが掛けてありますね。
この地獄蒸し料理は口コミで広がり,今では20代の女性の間でとても人気があるそうです。一度食べてみたいですね。(ゼミ生 yori-money&カメ女)