常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ(第8回)

年内の「かながわティーチャーズカレッジ」開講日も残すところあと2回となりました。昨日(12/11/10)はその第8回目。「クラスづくりで大切なこと」をテーマに南足柄市の小学校と平塚市の中学校から計2名の先生にお越しいただき,ご講演をして頂きました。今回は,中学校の先生が実践されている「ピア・サポート」の視点に立った学級経営の例のご紹介とそれに対する感想を少し書かせて頂こうと思います。
まず,ピア・サポート(peer support)とは「仲間,同じような立場の人によるサポート」との事を指します。その目的や活動はそれぞれの学校学級で事なる様ですが,発表された先生は生徒同士の支え合いを通じて,人間関係能力や相互理解につなげようとされていました。
実践されている1例として,「月間MVP」という活動を挙げられていました。これはその名の通り,その月にクラスで最も頑張った人,良い事をした人を決める活動のことです。教師は生徒にアンケートをとり,それぞれが思う“月間MVPの名前”とその“理由”
を書いて提出させます。全てを集計して月間MVPが決定する訳ですが,たとえMVPに選ばれなかったとしても,教師が全アンケート内容を読み上げ,生徒に還元しているそうです。どんな些細な事であっても人から認められる事は嬉しいものです。私も高校時代,同学年の部員から多数決で野球部部長に選ばれた時はとても嬉しい気持ちになりました。 
仲間・友達という存在は生徒達にとって何よりも大きな存在であることは間違いありません。そういった背景を理解して,教師はクラスを「まとめる」ための指導と生徒達に「まとめさせる」ためのサポートをしていく必要性があることを改めて感じました。今後は生徒間で気づき・成長しあえる活動などを色々と考えていきたいと思います。(ゼミ生 gacha)