常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hit the ground running

本日のDY(12/7/10付け)にあったJICA to urge companies to employ volunteersという記事から英語の落ち穂を探ります。
JICA’s efforts also likely will be warmly received by firms looking for staff who have live and worked overseas, as they try to tap fast-growing markets in emerging nations as the domestic market shrinks.
Hires who can hit the ground running would be an asset to these plans.
今回着目する表現はhit the ground runningです。辞書でその意味を調べてみると「【落下傘兵が着地してすぐに走り出す→】時を移さず効率よくやる,始めから全力でやる」と出ていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。英英辞書でも意味を確認してみると“to start doing something successfully without any delay”と書かれていました(LONGMAN Advanced American Dictionary)。これらの定義から上空から地上に降り立ち,無駄な動きひとつなく迅速に任務を遂行する兵士の様子が想像できます。
「国際化」が聞き慣れた陳腐なことばになり始め,生徒や学生が海外にあまり興味を示さなくなってきている時代です。この記事のような動きがもっと進んで,生徒たちが大海原の向こうに関心を持つきっかけになると良いですね。(ゼミ生 camel)