常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

DOA

米国には歌手アリシア・キースが設立した創設したチャリティ募金「Keep a child alive」のキャンペーン「Digital life sacrifice」があります。その一環として,レディー・ガガジャスティン・ティンバーレイクなどの著名人が,ソーシャルネットワキーングサイトのfacebooktwitterに「最後の遺言」という言葉とビデオを残し,更新を一時停止しています。これはアフリカやインドに暮らすエイズに苦しむ子どもを支援するために,寄付金100万ドルを集めることが目的であるようです。OMG from yahoo(2010/12/02付け)がこの様子を伝えています。
Celeb-filled “Digital campaign” is DOA
http://omg.yahoo.com/news/celeb-filled-digital-death-campaign-is-doa/51595

今回取り上げる表現はDOA。辞書『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,DOAは「dead on arrival(到着時までに死亡)」とあり, LDOCEにはused when someone is said by a doctor to be dead when they are brought to a hospitalとあります。
レディー・ガガだけでも,すぐに集まるだろうと予測されていたキャンペーンですが,不景気の影響か,一回の募金に10ドルが最低ラインなので,なかなか集まっていないのが現状だそうです。またこのまま募金が集まらないと,このキャンペーンに参加している著名人たちのインターネットの情報が発信されないとのこと。長くなればなるほど,著名人への損害が大きくなるそうです。棺桶に入った写真を掲載し,募金を呼び掛けていますが,現状をみると,このキャンペーンがうまくいかないというニュアンスが伺えますね。
今やfacebooktwitterで自分の好きな芸能人の行動がわかるようになっていますが,一度情報がなくなると,あっさりと気にしなくなる人もいるのではないのかと思いました。次はLbow君お願いします。(ゼミ生 yori-money)