常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

throw

今日は映画から英語の表現を探します。タイトルはすでに何度かブログ内でも登場しているField of Dreamsです。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20101021/1287660107
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100409/1270804054
以下のダイアローグは主人公であるRayがトラクターに乗って野球場をトウモロコシ畑に作っている最中,膝の上にいる娘KarinにShoeless Joeという人物について説明している場面です。
Ray: Then in 1919, his team the Chicago White Sox they threw the
World Series.
Karin: What’s “threw”?
Ray: It means they lost it on purpose.
今回注目した表現はthrowです。ここでのthrowは単に「投げる」という意味ではなくて「《米》(ゲームなど)を投げる;八百長で負ける」という意味のようです(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。会話の中でRayも娘のKarinの“What’s ‘threw’?”という子どもならではの素朴な質問に対して,“It means they lost it on purpose.”と答えています。
小さい子どもはこのように自然と言葉を自分のものにしますが,私たちはそのようにはいきません。その分,このような映画素材を活用して少しでも自分の英語を自然な発話に近づけていきたいと思います。(ゼミ生 camel)