常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

fail-safe

先日,田邉ゼミでは通訳コンテストがありました。コンテストは終始上手くいき,無事終了しましたが,これも裏で一生懸命働いてくれた3年生のおかげです。彼らを見ていると,自分たちが去年先輩のために準備をしていたことを思い出しました。
当時はコンテストについて何もわからない状態だったので,皆で試行錯誤しながら準備に追われていました。先輩が気持ちよく通訳出来るように,出来る限り入念に準備をしましたが,本番になるとアクシデント続き。今ではいい思い出ですが,肝を冷やした事を今でも鮮明に覚えています。
今日(11/9/10)の18時ごろ,そんな昔話を研究室でしていると,田邉先生からfail-safeという表現を教えていただきました。辞書を引いてみると,fail-safeで「フェイルセーフの」や「(異常が生じた場合の)より安全な状態にシステムを試行させる」という語義がありました。これは機器・航空機から来た言葉で,万一一部に故障が生じてもすべてのシステムに影響が生じないようにするという意味です(『オーレックス英和辞典』旺文社)。
何か物事を行う際は,何重にも非常線を張ることが絶対不可欠です。そのことを教えてくれた表現でした。(ゼミ生 persimmon柿生)