常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

close call

2010年サッカーW杯で一躍有名になったタコのパウロ君が亡くなりました。TIME(11/1/10付)が報じた記事からの一部抜粋をご覧ください。
Paul died Oct.26 at age of 2 and 1/2. There’s no word whether his replacement, also named Paul, has his gift for close calls.
今回の注目表現はclose calls。「危機一髪」でよく知られていますが,ここでは「勝敗が微妙な試合の審判の決定」(『ジーニアス大英和辞典』大修館書店)という意味です。確かにcloseにはfinishing or being played, fought etc with both sides almost equalというニュアンスが含まれているので,上記の語義には納得ですね(LDOCE)。
さらにここでのポイントは,gift for close callsとして「予知能力」と表現している点です(田邉先生,ご教授いただきましてありがとうございます)。ここのgift(天賦の才能)は私たちnon native speaker os Englishにはなかなか発想できませんね。(ゼミ生 persimmon柿生)