常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Rekisizzle

NHK大河ドラマ龍馬伝」はいよいよ佳境に入ってきました(ちなみに大河はとある英語の直訳)。龍馬ブームはこんなところにまで現れています。“歴史バー(history bar)”を採り上げたasahi.comの記事から英語表現を拾います。
Ryoma, his wife, Oryo, and other kimono-clad customers were enjoying the latest "history bar" theme Wednesday night at the Rekisizzle bar in Tokyo's Ochanomizu district, which opened two years ago.
http://www.asahi.com/english/TKY201010280310.html
今回採り上げるのはRekisizzle。造語であることは一目見てわかります。これはRekishi(歴史)とsizzleが合わさったもの。sizzleは動詞で「(油で揚げた時のように)シューシュー[ジュージュー]いう」(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)という意味ですが,その他に口語で「すごく人気がある,ホット[エキサイティング]である」(『リーダーズ英和辞典』第2版,研究社)という意味があります。同様にsizzlerは「人気絶頂のもの(歌・本・映画・タレント・運動選手など)」(『リーダーズ英和辞典』同上)。
よって,Rekishizzleとはまさに「歴史熱を帯びた」「歴史ブーム」を意味しています。(院生 小山本)