常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Nailed it

COP10(Conference of the Parties:国連生物多様性条約第10回締約国会議)では30日に,生物の遺伝資源の利用と利益配分について定めた名古屋議定書を採択されました。以下はJapan Times Onlineにあった写真とそのcaptionです。
       
Nailed it: Environment Minister Ryu Matsumoto raises the hammer to end the COP10 conference in Nagoya on Saturday.
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20101031a1.html
今回はnail itという表現を採り上げます。まずnail itで「うまくやる」という意味があります(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。これは土壇場(last-ditch)での名古屋議定書採択という歴史的出来事,そして議長国を務めた日本への賛辞ととることができます。
また,写真を見てすぐに目に入ってくるのが議長を務めた松本龍環境相が振り上げる小槌(gavel)。本文中にhammerとあることからもわかるように,captionのNailed it.はhammerから連想されるnail(くぎ)を意識したものです。(院生 小山本)