常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hit the jackpot

炭素の新材料作製などに関する業績で,英マンチェスター大のアンドレ・ガイム教授と,コンスタンチン・ノボセロフ教授のロシア生まれの物理学者が2010年ノーベル物理学賞を受賞しました。今回は,DY(10/6/10付)のCarbon breakthrough wins Nobelという記事から,英語表現を拾います。スウェーデンの王立科学アカデミーは,受賞者に対して以下のようなコメントを残しています。
“Playfulness is one of their hallmarks, one always learns something in the process and, who knows, you may even hit the jackpot.”ここで採り上げるのが,hit the jackpotという表現です。これはポーカーでの「積立掛け金」という意味です。ここから転じて,口語表現の「(予期せぬ)大当たり,大成功」という意味が生まれました。そしてhit the jackpotで「大成功する」となります(『オーレックス英和辞典』旺文社)。
今回ポーカーに関する単語が使われています。この表現から,未知なるものを研究するということは,賭け事と同じくらい成功することが難しいというニュアンスが感じ取れます。
彼らの何事にも挫けず,自分の道を突き進んだ精神の強さは見習いたいものです。(ゼミ生persimmon柿生)