常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Penicillinの語源

昨日(10/5/10),留学生を病院に連れていきました。その際に,通訳(?)としてついて行ったのですが,やはり医療通訳は難しいですね。専門用語にはお手上げ状態でした。その中の一つを今回はご紹介いたします。
それはペニシリンです。スペルはPenicillinなのですが,どこにストレスを置けばよいでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,発音記号は/penəsilin/となっており,
第一強勢が/si/に,第二強勢が/pe/にあります。これは,日本語の発音の仕方とだいぶ異なりますね。
さらに,Penicillinは「絵筆」の意のラテン語penicillumから来ており,ペニシリンの発見者フレミングにより命名されました。採取したアオカビの子柄の先端が房状になっていたことから,pencilと同語源とされています(『オーレックス英和辞典』旺文社)。
まさか,医療用語が鉛筆と同じ語源であるというのは驚きですね。(ゼミ生persimmon柿生)