常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

seedの2面性

先日ブログでも採り上げたインドで開催中のCommonwealth GamesについてNewsweek(09/27/10)にあったWHY INDIA IS NOT READYという記事から英語表現を拾います。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20101004/1286189278
In Beijing, the biggest health concern for athletes and spectators was air pollution. But the government managed to clean up the city’s skies−at least a bit−by closing factories, imposing limits on driving during the Olympics, and even seeding rain clouds.
今回は動詞のseedを採り上げます。seedは名詞で「種」という意味があるので,そこから動詞で「〈土地に〉(…の)種をまく⦅with ...⦆;〈植物の〉種子を(…に)まく⦅in ...⦆」という意味があります(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。
しかし,「種をまく」のと同時に,動詞のseedには「〈果実の〉種子を取り除く」という意味もあり,seed grapes(ブドウの種を除く)のように用います(同上)。今回は文脈から考えて,後者の「種を取り除く」という意味が適当でしょう。そういえば,北京オリンピックでは雨雲をロケット弾で吹き飛ばしたことが話題になりましたね。(院生 小山本)
cf. http://beijing2008.nikkansports.com/news/f-sp-tp0-20080825-401077.html