常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

shotgun marriage

今日のDY(09/22/10),The Washington PostOUTLOOKにあったイギリスの連立政権に関する記事の見出しです。
Nick Clegg on Britain’s shotgun marriage
shotgun marriageと聞いて,ゼミ生ならすぐに「できちゃった婚」と反応するところでしょう。由来は「妊娠させた女性の父親から銃でおどされて責任をとらされる」こと(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。
しかし,どうやら今回は「できちゃった婚」ではないようです。辞書で調べると,「できちゃった婚」の他に「やむなき賛意[妥協]」とありました(同上)。つまり,現在のDavid Cameron氏率いる保守党とNick Clegg氏の自民党の連立政権はまさに「妥協の産物」であることを記事は述べています(ちなみにshotgun marriageがNick Clegg氏の経歴と何か掛けてあるのか気になり調べてみましたが,特に関係はないようです)。
また,試しに“marriage,” “Cameron,” “Clegg”などのキーワードでGoogle検索にかけてみると,相当数のヒットがありました。辞書にもmarriageは比喩的に「(事物)の結合,調和」を意味するとあり(『スーパーアンカー英和辞典』同上),marriageで「連立政権」を表現することが一般的だということがわかります。(院生 小山本)