常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ(camel編)

9月11日に行われたかながわティーチャーズカレッジの研修講座にgacha君同様参加してきました(http://d.hatena.ne.jp/A30/20100913/1284368593)。gacha君の内容と被らないように工夫しながら研修講座の一端を綴りたいと思います。
講座は大きな講堂で行われる講義形式で,テーマは「一人ひとりの子どもに寄り添うために〜かながわの支援教育を考える〜」でした。前半は講義中心でしたが,後半は演習として模擬「ケース会議」が開かれました。ここでは後半に行われた「ケース会議」を中心に書きたいと思います。これは支援を必要としている生徒に対して,複数の教員同士が集まり情報を共有し合いながら具体策を練り上げていく会議のことです。つまり生徒支援のための作戦会議のようなものと考えるとよいと思います。主事の先生のお話ですと,教員は日々日常的にこのような会議を開催して綿密なコミュニケーションを図っているそうです。
的確な支援をするために会議では一般的に、「情報の共有→見立て→支援の具体策」という手順が取られるとのこと。今回もその手順を踏みながら,不登校になってしまった小学5年生を想定して会議を開きました。最初に状況を把握するために担任の先生役の方から不登校になってしまった生徒の情報を収集して教師間で共有します。次に,集めた情報を基になぜその生徒が不登校になってしまったのか,行動の背景にある根拠を探ります。そして,今度はその見立てをベースに支援の具体案を考えます。具体案を各自考えた後,「ケース会議」の山場であるフロア全体のディスカッションへと移ります。フロアから様々な具体案が次々と出されます。gacha君もまわりの参加者に負けじと、250人以上いる会場の面前で自分のアイデアを発表していました。中には意表を突くような案もあり,実りのある議論だったのではないかと思います。
今回の研修講座を通じて,また新たな教師の側面を見る事ができました。講演のテーマでもあった「一人ひとりの子どもに寄り添える」教師を目指して今後も精進していきたいと思います。(ゼミ生 camel)
PS なお、ケース会議はUniversity of HarvardのMBAで有名になった「ケーススタディ」を下敷きにしているのでは?と田邉先生の推測されていました。