常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

the quasi-zenith satellite(解答)

先生からのご指名質問に答えさせて頂きます。質問の内容はthe quasi-zenith satelliteはどういう意味なのかでした。
 http://d.hatena.ne.jp/A30/20100912/1284256635
まず『オーレックス英和辞典』(旺文社)でquasiとzenithを引いてみると,quasi/kweızаı/は「類似の,疑似…;表面上の;ある程度,ほぼ,準…,半…《しばし連結形として,名詞・形容詞・副詞に添えて複合語で用いられる》」,zenithは「[天]天頂,〈権力・繁栄・幸福などの〉頂点,絶頂」とありました。今回は,連結形として用いられているのでquasiは「準…,半…」と訳せると考えられます。zenithの場合,今回は衛星についてなので「天頂」が合っているでしょう。このことからthe quasi-zenith satelliteは「準天頂衛星,半天頂衛星」と訳せるのではないのかと思います。
実際に「みちびき」のホームページを確認してみました。すると「みちびき」の正式名称として「準天頂衛星初号機みちびき」と載っていました。このことより前者の「準天頂衛星」が解答ではないでしょうか。(ゼミ生yori-money)
 cf. http://www.jaxa.jp/