常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

wheeling-and-dealing

今回はDY(9/12/10付)のKan focuses on party unity, Ozawa on regional backingという記事から,英語表現を紹介します。
because party leadership “cannot be created and asserted just by one politician”, alluding to Ozawa’s wheeling-and-dealing style of politics.
ここでの注目表現はwheeling-and-dealingです。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,wheel and dealで「(取引きや政治で)策略をめぐらす」,wheeling and dealingで「手練手菅,画策」という意味とあります。英辞郎on the WEBには「ビジネスや政治の世界で,時には汚い手を使うという否定的な文脈でも使われる単語である」と説明がありました。ここから,筆者の小沢議員に対する心情が表れているように思われます。ちなみにwheeler dealer「[ビジネスや政治で時に汚い手も使う]策士,策略家,やり手」という表現もあります。この表現の語源としては,カジノのルーレットやトランプで大金を賭ける人をwheeler-dealerと呼んだからという説や,組織内の大立て者をbig wheelと呼ぶことからという説があります(英辞郎on the WEB)。
民主党代表選投票まであと2日です。日本の政治は,一体どこに向かっているのでしょうか。(ゼミ生persimmon柿生)