常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

superbug

帝京大病院の入院患者46人が,複数の抗生物質が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクターに感染していた問題で,病院の対応の遅れが指摘されています。さて,今回は「多剤耐性の細菌」を調べてみました。
まず,見出しなどでは短い簡潔な表現が好ましいのでsuperbugと一語で書かれています。辞書にはsuperbugで「超細菌:抗生物質に耐性をもつ細菌」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。
次に記事の中身に目をやると,The Mainichi Daily Newsではantibiotic-resistant bacterium,Daily Yomiuri Onlineではmultidrug resistant bacteriumが用いられています。antibioticは「抗生物質」のことです(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。どちらもresistantを付けて,「抗生物資が効かない」,「あらゆる薬が効かない」を表していますね。(院生 小山本)
cf. http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/news/20100904p2g00m0dm004000c.html
cf. http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T100904002343.htm