常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

harbinger

DY(09/04/10付け)3面にあった記事から表現を紹介します。

Crabs and a half-sell
In a traditional harbinger of autumn, the season’s first catch of red snow crabs is laid out at the Shinminato fishing port in Imizu Toyama Prefecture, on Thursday. The haul was about 1.5 times the size of last year’s first catch bringing down prices at auction- the most paid for a single crab was ¥4,400, less than half last year’s top price.

今回取り上げる表現はharbingerです。辞書で(意味を)確認してみると「《文》前駆者,前ぶれ;前兆」と出ていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。この記事ではズワイガニ(snow crabs)が秋の到来を告げる「前ぶれ」だとされています。
他に「前兆,前ぶれ」という意味の単語を探すとprecursorがありました。これは(辞書を引いてみる)と「(…の)前ぶれ,前兆(of, to)」とあり,(用例も見てみると)“The snowdrop is a precursor of spring.”(マツユキソウは春の先駆けである.)という今回の記事の表現と近い例文を見つけることができました(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。ただharbingerはprecursorより使用頻度が低く文語的表現のようです。
最近は養殖や輸入の発達で一年中食べたいものが食べられますが,四季折々の旬な食べ物を堪能しながら季節の移行を感じるのも、また一興ですね。(ゼミ生 camel)