常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

薬局のあれこれ

研究室での様子第2弾です。

田邉先生の研究室で話題が尽きる事はありません。昨日(8/27/10),Lbow君から「店」の定義についてのお話がありました。今回は「薬局」の定義についてです。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100827/1282914395
「薬局」を英語にするとpharmacy,chemist’s (shop 口語ではshopを省略して使うことが多い), drug storeの三つが考えられます。さて,それぞれの単語,意味にはどんな違いがあるのでしょうか。
まず,辞書でpharmacyを調べてみると「薬屋,(病院などの)薬局,調剤〔製薬〕業, 調剤(術),製薬,薬学」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。上記の意味から,pharmacyは専門的で薬に特化した薬局である事が伺えます。
次にchemist’s (shop)の意味を確認していきます。すると「薬局,薬屋《化粧品なども売る》」と記されています(『ジーニアス英和辞典』同上)。Chemist’s shopは少し商品の幅が広がり化粧品なども含まれるようです。
またdrug storeを見ると「ドラッグストア,薬の処方,販売ほか,化粧品・タバコ・雑誌・新聞・本なども売り,軽い飲食もできる設備(soda fountain)がある。」とあり,薬に限らず多彩な品揃えがありその中の一つに薬局が入っているといった印象を受けます(『ジーニアス英和辞典』同上)。
LDOCEで確認してみても上記と同じような説明書きがなされています。
pharmacy:  a shop or a part of shop where medicines are prepared and sold. the place where medicines are prepared in a hospital
chemist’s shop:  a shop where medicines and toiletries are sold
drug store: a shop where you can buy medicines, beauty products etc
薬局の話には関係ありませんが,Lbow君の記事でshopはstoreよりも専門性がある店の事を言うと書かれていました。上記の英英辞書での解説はまさにその典型例を見せてくれているように感じました。この様に,1つ学んで1つの知識を得るのではなく,1学んで2,3得る学習のため共学をこれからも続けていこうと思います。(ゼミ生gacha)