常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

It feels like the whole country is a 'heat island'

私の家では朝日新聞を購読しているので,asahi.com(2010年8月20日付)で天声人語の英訳版を見て日本語版(2010年8月19日付)と比べてみました。
http://www.asahi.com/english/TKY201008190295.html

以下はこの夏の猛烈な暑さに関した記事の中で気になった表現です。

・Summer is officially over, according to the traditional lunisolar calendar--but it's still extremely hot. 「暦の上ではとうに残暑となるが,名残とするには濃厚な暑気である。」
lunisolarを調べようと手持ちの辞書をひきましたが載っていなかったので「英辞朗 on the WEB」の力を借りると,「月と太陽の、太陽太陰(暦)の」とありました。

・I imagine somen noodles and chilled tofu have become almost daily staples for many people. 「(内側からも冷やそうと,)そうめんや豆腐が絶えない食卓も多かろう。」
stapleというと「ホッチキスの針」の意ばかりを私は覚えていましたが,『新英和中辞典』(第5版,研究社)に「[通例複数形で]主要産物,重要商品」という意味があり,こちらもしっかり押さえたいと思います。ちなみにa staple dietで「主食」と言うこともできます。

・The latest heat wave, which is baking parts of Tokyo with temperatures topping 38 degrees this week, is likely to keep western Japan in its grip for a while. 「東京でも38度を超えた猛暑は,西日本を中心になお暴れる気配である。」
bakeは『新英和中辞典』(同上)に「〈強烈な太陽が〉〈皮膚を〉焼く,《口語》熱くなる」などの意味が載っており,簡単な単語ですがこのようなbakeの使い方を即座に自分で使えるかといわれるとなかなか難しいと思いました。

・ torrential rains.「ゲリラ豪雨
ここ数年,特に今年頻発したゲリラ豪雨ですが英語ではtorrential rainsというのですね。『新英和中辞典』(同上)にtorrentialで「急流の(ような),車軸を流すような」とあります。個人的にはgusty rainと言ったり,torrentialの前にunpredictedを加えたりしてもよいのではないかと思いました。

これからも身近な話題に対してしっかりアンテナを張れるよう,新聞とその英字新聞版をセットで上手く活用していきたいです。

次回はカメ女さんです。 (ゼミ生 pear