常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

beat around the bush

週刊Student Times(2010/08/13付け)を読んでいるとbeat around the bushという表現を見つけました。

これは一体どういう意味でしょうか?そのまま訳すと「しげみの周りを叩く」となり,良く分かりません。週刊STによるとこれは「遠回しに言う」とありました。

念のため『ジーニアス和英辞典』(第4版,大修館書店)で調べてみると「遠回しにいう,なかなか要点にふれない」とありました。しげみ(確信)には直接触れず周りを叩いて突き止めようとすることからbeat around the bushとなったのですね。「遠回しに言う」という日本語からbeatという単語を使うとは想像できませんでした。

また,beatというと私は夏にピッタリな太鼓を叩くなどの「〜を叩く(打つ)」という意味がはじめに出て来ますが,beatにはたくさん意味があり,「先手を打つ」や「(人)をだまして(…を)取る」「値切る」などもbeatを使って表せることがわかりました。例:We beat down the price of the car to $6,000.(私たちはその車の値段を6000ドルまで値切った)また,名詞では「(心臓の)動機,脈拍」という意味があり,miss(skip) a beatで「(心臓が)止まるほど(人が)驚く」という表現がありました(『同上』)。

ひとつの単語にもたくさん意味がありますね。まだまだ勉強が足りないと実感します。

次回はpearさんです。(ゼミ生カメ女)