常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

down-home charm

2010/08/15付けのAsahi Weeklyにはカナダ出身のスーパーアイドル,ジャスティン・ビーバーさんについての記事(Bieber-mania aside, Justin trie to be like other kids)がありました。以下はその一文です。

His down-home charm is both authentic and intentional― and possibly
critical to his continued success.

気になったのはdown-home charmというところです。いったいどんな魅力なのでしょうか。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,down-homeで「(米略式)米南部特有の;素朴な,気取らない」とありました。つまり「素朴な魅力」と訳すことができます。

また,なぜdownを使うのか気になったので調べてみると,downには「〜を下って」以外に「〈米〉南へ」,「〈英〉(中心部から)地方へ,いなかへ」という意味があることがわかりました。 down-homeの「米南部特有の」という意味は,「南へ」という意味を持つdownから来ているのですね。

ちなみに,イングランドではロンドンへ向かうのはup,離れるのはdownを使うようです。例文ではtake the train from London: down to Brightonがありました。(『ジーニアス英和辞典』同上)

1つの単語でもしっかり調べることが大切だと思いました。

次回はpearさんです。(ゼミ生カメ女)