常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Kan wishy-washy in consumption tax debate

DAILY YOMIURI ONLINE(2010年8月4日付)から英語表現を取り上げます。
Kan wishy-washy in consumption tax debate
http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T100803005205.htm
この見出しのwishy-washyが気になったので調べてみると「《口語》1〈スープ・茶など〉薄い,水っぽい 2〈話・考えなど〉気の抜けた,くだらない,中身のからっぽな 3〈人・態度など〉煮え切らない,決断力のない」とありました(『新英和中辞典』第5版,研究社)。ここでは3つめの「煮え切らない,決断力のない」があてはまるでしょう。
また,見出しだけでなく記事の本文中にも菅政権を批評する表現がありました。
Kan remained low-key as he answered questions from the Liberal Democratic Party, which has been increasingly upbeat since the Democratic Party of Japan's defeat in the recent House of Councillors election. The DPJ's setback created a so-called divided Diet.
low-keyで「低音の,弱調の;調子を抑えた,控えめの」という意味です(『新英和中辞典』同上)。敵対する自民党からの質問に「控えめ」である,つまり「明言をさける」といったところでしょうか。
low-keyは以前もこのブログで取り上げられているので参考にして下さい。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100709/1278630772
現状では心強いとは言い難い菅政権に対する世間の目が色濃く表されていた記事でした。次回はカメ女さんお願いします。(ゼミ生 pear