常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

secession

今回はTIME(08/02/10付け)のBriefingの欄から英語の落ち穂拾いをしていきます。
セルビア共和国コソボ自治州は,2008年2月に独立を宣言しました。しかし,セルビアの反対もあり1998年から続いている民族対立にさらに進行してきています。
In response to a July 22 U.N. court decision, which ruled that Kosovo is an independent and that its 2008 secession from Serbia did not violate International law,…(以下省略)
ここで注目するのがsecessionという単語。辞書を引いてみると,「脱退,分離」という意味が明記されています。さらに辞書に目をやると,the Secessionで「(南北戦争時の)南部11州の連邦脱退」という語義がありました。南北戦争とは,1861〜1865年に起きたアメリカ史上最大の戦争。奴隷制大農場を基盤とする南部諸州(南部連合)と,商工業が盛んで奴隷制に反対する北部諸州(連邦軍)の利害の対立から戦争に発展したものです。戦時中,1861年2月4日までに南部の7州が連邦から脱退。それに続き,ヴァージニア州をはじめとする4州が連邦を離脱して南部連合に参加しました。
http://note.masm.jp/%C6%EE%CB%CC%C0%EF%C1%E8/
ちなみに脱退と聞くと,jump-shipを思い出しますね。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100406/1270527204
(ゼミ生persimmon柿生)