常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cardiorespiratory

DAILY YOMIURI ONLINE(2010/08/03付)より,埼玉県秩父市のヘリ墜落事故を取材中の日本テレビ記者の2人が死亡した事故についての記事Journalists' TV camera still missingからの落ち穂拾いです。
http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T100802004641.htm
注目したのは以下の一文です。
They were located at about 9:10 a.m. Sunday in cardiorespiratory arrest about two kilometers from the copter crash site and were later confirmed dead at a hospital.
cardiorespiratory という単語ですが,「英辞郎 on the WEB」によれば,cardiorespiratory 「心肺の」,cardio-respiratory arrest 「心肺停止」とありました。
また,『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)で調べてみたところ,cardi(o)-で「心臓」を意味することがわかりました。皆さんご存じのCPR(心肺蘇生法)のCもcardioの略です。
cardio-respiratory arrest 「心肺停止」のarrestという単語ですが, arrestといえば「逮捕する」という意味が真っ先に思い浮かべるので気になり調べてみました。arrestの原義は「(ある状態)に(ar)引き止める(rest)→逮捕する」とあり,逮捕するという意味以外では,原義にあるように「引き止める」という意味が含まれる「…(の悪化の過程・進行)を止める」,「止まること,停止,進行阻止」,「(人の注意など)を引く」という意味があることが分かりました(『ジーニアス英和辞典』同上)。
この記事では心肺停止という意味で使われていますが,arrestにはまだ使い方があるということがわかりました。次回はpearさんです。(ゼミ生 カメ女)