常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

歓びのjoey

昨日(7月20日)のTHE JAPAN TIMESで面白い記事をみつけました。今年の4月,愛媛県にあるとべ動物園で12歳のカンガルーが赤ちゃんを産んだそうです。ちなみに,人間の年齢に換算すると100歳のおばあちゃんに相当します。カンガルーの平均寿命が8歳から10歳と言われているので,長生きであるうえに出産(deliver)をするなんて周囲は驚きを隠せない模様。そんな記事の見出しから。

 Elderly Ehime zoo kangaroo has joey

 今回はjoeyに注目します。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,「1.動物の子,幼獣,特にカンガルーの子 2.幼児」とありました。赤ちゃんと聞くとすぐにbabyを思い浮かべましたが,カンガルーの赤ちゃんはjoeyと表現するのですね。また高齢で目の見えない母カンガルーが,子どもを授かったという歓喜(joy)がやってきたことにかけているのがわかります。この他にjoeyを使ってwood-and-water joey/雑役係(英辞郎 on the web)という表現もあります。

 初めは高齢により目が見えない母親の代わりに飼育係が育てようと試みたものの,母親の懸命な姿が飼育係の心を変えたそうです。猛暑が続いているので,体調に気をつけて子育てを頑張ってもらいたいですね。次はLbow-shoulder君お願いします。(yori-money)