常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

oh so great performance

スペインの優勝で幕を閉じたW杯。世間の注目は決勝戦へと向きがちですが,実は3位決定戦もあります。今大会の3決のカードはドイツ対ウルグアイでした。結果は3対2でドイツが勝利を収めましたが,ウルグアイは南米代表として健闘したことは間違いありません。そんな南米の古豪を引っ張っていた選手がFWのフォルラン選手です。THE DAILY YOMIURI(7/12/10付け)では,彼についての記事に以下の見出しをつけていました。
Forlan comes oh so close
今回,おやっと思ったのがoh soがどういう意味かということです。早速『オーレックス英和辞典』(旺文社)を引いてみると,「すごく」という意味がありました。使用例としてoh so cozily(とてもくつろいで)が紹介されています。
では,なぜoh soがこのような意味になるのでしょうか。ohとsoに分解してみていきます。ohは驚き・恐怖・苦痛・失望・怒り・悲しみ・同情・喜びなど強い表現を表したり,自分の思いを強調したりする際に使われます(『オーレックス英和辞典』同上)。同じように,soも肯定文で用いて強勢が置かれるとありました(『オーレックス英和辞典』同上)。以上から,oh soは感情を強調する語が一緒になって出来た表現であると分かります。よって「すごい」という意味になるのは納得ですね。ちなみにこの表現はくだけた口語なので,formalな場では使わない方が良いでしょう。
フォルラン選手の活躍は,ウルグアイ国民をTVに釘付けにしました。きっと彼らはTVの前で選手の作り出すドラマにohと感嘆のため息をついていたことでしょう。(ゼミ生persimmon柿生)