常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

drumの持つ意味

The Japan Times(7/10/10)に載っていた,今日行われている参議院選挙についての記事から,drum up supportという表現を見つけました。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,drum upで「〈支持・取引など〉を必死で獲得しようとする」とありました。
drumには「太鼓を鳴らして人を集める」や,「(考え・事実・言葉など)を(人・頭に)たたき込む」という意味があり,Oxford ADVANCED LEADER’S Dictionaryでは,on sth to make a sound by hitting a surface again and again.とあります。選挙活動最終日,メガホンやマイクを使い,何度も何度も立候補者の名前を繰り返し,支持を訴えかける必死の選挙活動の様子が良くわかる表現だと思いました。
drumを使ったほかの表現もこれに共通するものばかりです。以下『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)から。
・beat the drum「(〜を求めて)派手に宣伝する・(〜の支持を求めて)熱心に語る(for)」
・drum O home「(事柄)を繰り返し強調する,繰り返して理解させる」
・drumbeat「(不平・非難などの)絶え間なく繰り返されるもの・(行動を促すための)連続的警告,働きかけ」
・drumfire「連続集中砲火・質問の砲火」
学校の帰りによく通る池袋でも,昨日まで盛んに街頭演説がされていました。私も有権者の一人として,今日投票に行きたいと思います。(ゼミ生 あさみ)