常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

スライスした食パン以来

小山本は一人興奮しています(怪しい意味はないです)。米プロバスケットボールNBAで,今年FA権を獲得し,その動向が全米の注目を集めていたCleveland Cavaliers のLeBron James選手が数あるオファーの中から移籍先をMiami Heatに決定したと発表しました。NBAに詳しくない人のためにLeBronの偉業をNBA.comから引用します。

「ジェイムスは現在25歳にして既に2度のリーグMVPを受賞し,今回のFAによる注目度は,彼をスポーツ史上で最大のFAとまで言わしめた。25歳で2度のMVP獲得は,ジェイムスとリーグ歴代最多総得点を誇るカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ミルウォーキー・バックスロサンゼルス・レイカーズ)のみが達成した偉業である。7シーズンのキャリアを誇るジェイムスはMVPに加え,これまでに新人王,得点王なども獲得し,オールNBAチームの常連でもある。キャリア通算で平均 27.8得点,7.1リバウンド,7.0アシスト,昨シーズンは平均29.7得点,7.3リバウンド,8.6アシストを記録した。」http://www.nba.co.jp/news/10-7-9/1096/

前置きが長くなりましたが,CNNの記事からMiamiのファンの様子を伝える英文から表現を拾います。
Miami fans were elated.
"I think this is the best thing since sliced bread, are you serious," said Christina Onori.
sliced breadを辞書で調べると,例文にとしてbest thing since the sliced bread「前代未聞のすばらしいアイデア」がありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。さらに「英辞郎on the WEB」には「スライスした食パン以来の◆Otto Frederick Rohwedderが1928年に米国で発売したbread slicing machineは食パンを好みの厚さにスライスしてパックする機械で当時画期的な発明と絶賛を浴びた。◆the greatest thingやthe best thingなどと組み合わせて(スライスパンの発明以来の)「画期的なもの」,「大したもの」,「最高に良い物」,「最高に素晴らしい物」などの意味で用いられる。」とあります。どうやら,何かを賞賛したり,喜ぶときの決まり文句のようです。
僕の周囲にはNBAをこまめにチェックしてる人はいないと思うので,一人興奮していますが,今回の移籍はNBAファンにとって本当に大事件なんです(小山本)。

http://edition.cnn.com/2010/SPORT/07/08/lebron.james.announcement/index.html?fbid=vaWkSXCq0zb