常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

首にする

こんにちはyori-moneyです。
今回もTHE JAPAN TIMES(7月6日付け)スポーツ欄の記事からです。
Brazil sacks manager Dunga after early exit.
みなさんは「クビにする。」といったら何を思い浮かべますか?私はまずdismissを思い浮かべたのですが,この記事ではsackが使われていました。そこで辞書を引いてみると,dismissは「(人)を解雇する,解任する」とあり,sackは「《口》…を解雇する,首にする」とありました(『オーレックス英和辞典』旺文社)。ではいったい何が違うのでしょう。
ジーニアス英和辞典』(第2版,大修館書店)によるとdismissはsackよりも堅い語で,sackはアメフトで「〜をタックルする」という意味を含んでいることがわかりました。またオーレックス英和辞典(旺文社)によると,sackには「放り出すように首にする,お払い箱にする。」という意味も含み,このことからもDunga監督の無力さが伝わってくるのではないでしょうか。
ワールドカップも終盤を迎えていますが,これほど波乱万丈なワールドカップを誰も予想しなかったでしょう。これからもワールドカップに目が離せませんね。次はカメ女さんお願いします。(yori-money)