Persimmon柿生講座#1「sangfroid」
今日はTIME(06/27/10付け)のThe Euro Heroという記事から興味深い英語表現を拾っていきます。
ここでユーロのヒーローと称されているのはIMF chiefのDominique Strauss-Kahn氏です。彼は,フランスの経済学者であり,弁護士,さらに政治家でもあります。そして2007年9月28日にIMFのchiefに選ばれました。そんな彼について,TIMEでは以下のように書いています。
International Monetary Fund chief Dominique Strauss-Kahn. DSK, as he’s widely known ignored the flashbulbs with the sangfroid of a rock star.
今回注目したいのがsangfroidという単語です。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,フランス語で「(危険・困難に直面しての)平静,沈着」という意味となっています。さらにLDOCEでは,courage and the ability to keep calm in dangerous or difficult situationsと説明されていました。英語ではcold bloodと言います。ここで,疑問がひとつ。なぜわざわざフランス語のsangfroidが使われているのでしょうか。
それはDSK氏がフランス人なので,英語にもなっているsangfroidをチョイスしたのだと思います。ちなみにこれは私の推測の域を出ませんが,このワードチョイスによって,フランス色を強調しようというニュアンスが感じ取れるのではないでしょうか。
英語はいろいろな言語とつながっています。知のネットワークが広がっていくこの感じがたまらなく楽しいですね。(ゼミ生persimmon柿生)