常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

boom

花火大会は毎年3箇所に行くLbow-Shoulderです。
アメリカでは先日7月4日に花火が40000発打ち上げられました。7月4日と言いますと,アメリカの独立記念日(independence day)ですよね(そのままですが,別名Fourth of Julyと呼ばれています)。独立記念日には恒例行事がいくつかあり,そのうちのひとつが花火大会なのです。この花火大会の事が書かれていた記事のタイトルが以下のものです
Red, white and boom, boom, boom!
http://www.nydailynews.com/ny_local/2010/07/05/2010-07-05_bursts_of_patriotism_fireworks_cap_off_blistering_day_of_fun_around_city.html
このタイトルは花火を表しています。redやwhiteは花火の色であるとともにアメリカ国旗である星条旗を彷彿させます。boomは花火特有の「ドカーン」という音のことを示しています(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。しかし,花火のことを述べる場合fireworkを使うほうがシンプルでわかりやすいですよね。なぜ擬音語であるboomを使ったのでしょうか。ここからは推測ですが,自分はboomのもう1つの意味に注目しました。『ジーニアス英和辞典』(同上)によると,boomには「にわか景気」とあります。このにわか景気は2つのことを示していると考えられます。1つ目はまだ景気が回復していませんが,花火のように明るいアメリカをイメージしようとしたこと(一部の地域は財政難で花火大会が開催されませんでした)。2つ目は,独立記念日前後になると各店舗がセールを始め,ほんの少し景気がよくなること。この2つを指して「にわか景気」と言われているのではないでしょうか。
独立記念日に行われる有名な行事はやはりネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権です。以前アメリカへ行った際にこの大会で使われているホットドッグを食べましたが,正直早食いできるものではありませんでした。アメリカへ行くのであれば,1度ご賞味ください。次はpearさんです。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)