常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生講座#7「once in a blue moon」

TIME(6/27/10付け)のポーカーの記事について第3弾です。
何事においても勝負の世界というのは,プレイヤーがあの手この手を使って何とか勝利をものにしようとします。その時に大事なるのが勝負勘でしょう。しかし,最近のポーカーは勝負勘に頼るだけでなく,データに基づいて次の一手を考えるという手法が一般的になってきているようです。
そのことについてTIMEが次のように書いています。下の英文をごらんください。
They rely on online software, which tracks every move and provides instance feedback on how a player is likely to response to a raise. The data show that betting big on once-in-a-blue-moon odds will work…
ここでおやっと思ったのが,once-in-a-blue-moonという表現です。一体どういう意味でしょうか。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,blue moonで「長い間」という意味になるとあります。さらに辞書に目をやると,once-in-a-blue-moonで「ときたま;めったに…しない」という意味になる記載されていました。
以下は「英辞郎on the WEB」からの引用です。
「【語源説-1】空中のちりのため,まれに月が青く見えることから◆【語源説-2】blue moonは同じ月のうちに二度満月がある時の二度目の満月のことで,それはめったにないことから◆【用法】ちょっと古い表現で,あまり使われない。この表現は,I "rarely" see my first wife.(僕は“めったに”一番目の妻に会わない)というような人間関係ではなく,出来事に関して使われる。例えば,「ディズニーランドにはどのくらい行きますか?」と尋ねられて,めったにディズニーランドに行かないのであれば,"Oh, once in a blue moon." という答え方ができる。」
http://eow.alc.co.jp/once+in+a+blue+moon/UTF-8/?ref=wl
このように辞書からインターネットと知のネットワークを広げていく事は楽しみでもあり,喜びでもありますね。(ゼミ生persimmon柿生)