常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ご指名質問#26に挑戦!

返答が遅れてしまい申しわけありません。AGが質問に答えたいと思います。http://d.hatena.ne.jp/A30/20100626/1277527931

最初に写真のscaredyはscaredとほぼ同じ感じの意味に取れると推測して,決勝トーナメントで当たるチームに対して,スポーツ界ではおなじみのヤジ飛ばしのようなもので「ドイツは怯えた猫みたいなものだ」とか何とか言っているのではないかと考えました。

scaredyが辞書にないか調べてみると,scaredy-cat「<侮辱>(過度に)臆病な人」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)と写真そのままの表現がありました。かなり強くドイツをヤジっているのがわかります。
また,写真を見るとわかるように,ライオンが3頭います。これはイングランド代表がそのユニフォームのエンブレムからthe Three Lionsという愛称をもつので,それを意識しての3頭なのでしょう。

おそらくサファリバスの中でライオンを見ている人々をドイツ代表に見立てていて,堂々と歩くライオンは,イングランド代表の選手たちが試合に勝って堂々とピッチを去る姿を彷彿とさせます。こうした世界レベルの大会では,他国のけなし合いは稀ではないので,ドイツ側はどのようなヤジをメディアで行っているのかとても気になりました。

今回のこの写真の言わんとすることが一瞬でだいたいわかりました。というのも,以前田邉先生が授業でthe Three Lionsについてお話しされていたのを覚えていたからです。田邉先生,ありがとうございます!(ゼミ生 AG)